イギリス製の人体に優しい樹脂
”ジェスモナイト”で時計をつくりました。

こんにちは。総務担当の新宅です。
今回は枠事務所に置く時計の制作について書いていきます!

制作工程1 〜イメージ作り〜

アイデアノートに、ざっくりとしたデザインなどを描いてイメージを固めていきます!

制作工程2 〜樹脂の流し込み〜

今回は直径20cm弱の大きさにしました。素材は、透明樹脂とジェスモナイト※を使用しています!

Jesmoniteは水性の造形素材で、人体と環境に優しく、VOCや有機溶剤がフリーな素材です。(因みに、Jesmoniteの日本正規総代理店が、私のもう一つのバイト先でもあります)

今回のデザインは、色づけしたジェスモナイトの下部分を切り、半分浮いているような、また日の出のようなデザインにしようと設計しました。まずは、PPシート(ポリプロピレン)で型を制作します。ポリプロピレンは樹脂にくっつかないので離型が簡単です!(因みに離型剤があれば、他の素材でも代用できます)

型を作成してジェスモナイトを流し込みしたもの。私の制作場所で作っているのでごちゃっとしてます! 因みに自宅の玄関です。

その後無事硬化できたので、下部分を丸のこで切断し、次は透明樹脂を流し込んでいきます。下にある黒い台は自作した水平台です。樹脂を流すときは必ず水平器、水平台を使用しています。「この世に水平なものはないと思え!」と、樹脂を扱うときによく言われていたので……。

ここでアクシデントがありました……

マスキングテープの隙間部分があったようでそこから樹脂が流れ出てしまっています……。とりあえず硬化を待って、もう一度ジェスモナイトの流し込み過程からやり直し。

マステで固定した後、油粘土でがっつり隙間を防ぎました。
樹脂は侮れません。
途中、樹脂の気泡を抜けさせるためにエンボスヒーターを使って表面を綺麗にしています。真空脱泡機が欲しいところですが、今は手作業でがんばります。

その後、ようやく無事硬化したので、側面をアクリル絵の具で青色に塗り、取り寄せていた時計の部品を取り付けて完成!

配色はモンドリアンのコンポジションをイメージしています。
ものづくりは失敗も多いですが、こうして素材の特性を学んでいけるきっかけにつながるのは良いですね!


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