出会い、趣味、環境変化、お金以外の全てを詰め込んだ全長2.5mの巨大本棚が枠にやってきた。

枠のブログをご覧いただき、ありがとうございます!
枠の広報担当・ナカタです。

2024年1月、枠の社内に新しい本棚が誕生しました。

全長が2.5mもあり、社内でもかなりの存在感を放っているこちらの本棚。上段はこれまで行われてきたお題ビブリオエゴグラム月次会で紹介されたコンテンツ、中段には関係環境ボード、下段はスタッフごとに区切られた個人スペースという構成になっています。

「お金以外の全てがここに詰まっている」と枠代表・白井さんが話すこの本棚ですが、詳しくお話を伺うと「枠の中枢」と言っても過言ではない、こちらの本棚の役割が見えてきました。今回のブログでは、白井さんにインタビューした内容を中心に、枠の本棚についてお伝えいたします。

「ここにいない人」が想像できる、お金以外の資本が詰まった本棚

ー白井さん、本日はよろしくお願いいたします! 私がリモート勤務している間に、こんな本棚が誕生していたんですね
※私は完全リモートスタッフです。詳しくはこちらの記事をご覧ください!

ずっと欲しかった本棚がやっと完成しました。施工は枠社内の棚などもつくってくださったSITATEの萬代さんに依頼しました。枠の社内にある別の棚も萬代さんの制作なので統一感があり、デザインもお気に入りです。施工の様子をタイムラプスで撮影してYouTubeで公開しているので、そちらもご覧ください。

ーこの本棚のこだわりを教えてください。

「本棚」と呼んでいますが、この棚のキモは中段の「関係環境ボード」にあると僕は思っていて。枠スタッフがここ1カ月で感じたことや、社内で起こったこと、ただの買い出し用のメモ書きなど、いろんな付箋がここに貼られています。枠に関するさまざまな事柄が、ぎゅっとこのボードに詰まっているんです。

枠は頻繁にイベントを開催していて来客も多いから、枠スタッフに限らずオフィスに来てくださった皆さんにも、メモを書いてもらってここに貼り付けたり。だから、このボードを見れば、この月に枠になにが起こったか一目でわかるようになっているんです。

メモだけでなく、イベント開催時に撮影された写真なども貼付されている「関係環境ボード」

前までは大きな模造紙を壁に貼り付けて、その上に付箋を貼っていたんだけど、やっぱりそれじゃ格好がつかなくって(笑)。枠は「関係=資本」と考えている会社だからこそ、それを体現する「関係環境ボード」はきちんとしたものにしたかった。本棚を作ったことにより、その思いが実現できました。

ちなみに、新しいボードの土台には牛革を使っているけど、これは鞄屋さんからいただいていて、本来なら捨ててしまうような端切れの革を再利用しています。後から説明する下段の個人本棚のネームプレートも、建材のサンプル石を砕いて再利用したものなんです。環境に配慮したからであって、ケチではないですよ。決してケチではありません。

ーエコのためですよね(笑)。すこしお話にあがりましたが、本棚の上段と下段についても教えてください!

上段は、仕事の参考になりそうなビジネス書やデザインの参考書、あとはこれまでのお題ビブリオやエゴグラム月次会で取り上げられた書籍を収納しています。

【お題ビブリオで取り上げられた書籍一覧】
第1回「気持ちの良い関係とは」
ナカタ(株式会社枠 アルバイト)「きのう何食べた?」(漫画)

第2回「<音>に感動した作品」
石田尚也(株式会社枠 スタッフ)「SHIORI EXPERIENCE」(漫画)

第5回「かっこいい生き方とは」
ナカタ(株式会社枠 アルバイト)「るきさん」(漫画)

第7回「この作品が 俺を蘇らせる 何度でもよ」
濱舘厚(小田原鉱石株式会社)「歎異抄」(仏教書)

第8回「この一冊が私を変えた」
岡﨑拓也(株式会社枠 代表)「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 」(書籍)
宮坂一弘(合同会社ニュアンスデザイン 代表)「傷つくならば、それは愛ではない」(書籍)
矢吹フサコ(株式会社トナカイの木 代表)「中動態の世界 意志と責任の考古学」(書籍)
吉田南美(株式会社 NATURAL VALUE)「シンプルに生きる」(書籍)

第10回「自分の感覚が広がった作品」
池嶋亮(株式会社Playable)「左ききのエレン」(漫画)
三村恵三(株式会社ミーティング)「東海林さだおの丸かじりシリーズ」(エッセイ小説)
矢吹フサコ(株式会社トナカイの木 代表)「魔女」(漫画)

※全ての書籍が本棚に陳列されているわけではございません


下段は、個人ロッカーならぬ「個人本棚」として使用しています。ここはスタッフのみんなに、自分が好きな本や雑貨を自由に収納してもらってるんです。もちろん仕事に関係ないものを入れてもOKだから、漫画や雑誌など、思い思いの本が並んでいます。

各スタッフによるおすすめコメント付き

ー「コジコジ(さくらももこ)」や「まんだらけZENBU」など、全く仕事に関係ない本が目立ちますね(笑)。スタッフの個性がよくわかります。

ひと昔前に流行った「脳内メーカー」、覚えてますか? あんな感じで、一眼見たらその人のひととなりがわかるスペースにしたかったんです。このコンセプトは下段に限らず、本棚全てに言えることで、お題ビブリオや月次会で「この人がこの本を紹介してくれた」という情報があれば、なんとなく個人が見えてきますよね。

スタッフ各々のお気に入り文房具も置かれています

本棚ってすごく個性があらわれる持ち主の分身のような存在だから、僕は昔から、人の家の本棚を覗き見するのが好きで(笑)。枠の本棚も、スタッフやいろんな人の個性が伝わる存在にしたかったんです。

枠のパートナーたちの出版物

あと、下段には個人本棚だけでなく、枠の仕事を手伝ってくれるパートナーさんや取引先の方が自費出版で作ったフリーペーパーなども置いています。枠のオフィスを訪れた人がその本を手に取ることで、作り手本人がその場にいなくても、本棚を媒介にしたコミュニケーションが生まれるのが理想です。

ー社内・社外を問わず、いろんな人のエッセンスが凝縮された本棚なんですね。社外の人にも解放されているのは珍しいですね。

社内でイベントを開催するときは、いろんな人がこの本棚に興味を持ってくれて嬉しいです。本を手に取るだけではなく、中段の関係環境ボードにメッセージを残してもらうのも大歓迎なので、自社で行うイベントの告知などを貼ってくれるお客さんもいます。

先日、取引先の方からいただいた書籍「ハチのいない蜂飼い」

最近では「枠って本がいっぱいあるよね」という認識が広まったおかげで、本を会社宛に送ってくださる方もいます。「この本、この人におすすめだな」と思ったら気軽にプレゼントしちゃうので、そのお礼にまた違う本をいただいたり、特殊なコミュニケーションも生まれています(笑)。

ー今後は、この本棚をどんなふうに変えていきたいですか?

僕は「本棚はメディア」だと思っているので、今後は「この本はこの人が紹介してくれました」「この本を作ったのはこんな人です」という情報をもっとわかりやすく発信するのが目標です。将来スタッフが増えたとしたら、この本棚をきっかけにスタッフ同士の仲が深まるぐらい、情報過多な本棚にしていきたいです。


白井さんお気に入りの、人の本棚を覗き見る「BRUTUS」特集号。2022年8月1日発売

枠にはリモートで働くスタッフが数名いますが、普段はオフィスにいないスタッフの個人本棚も増やしていきたいです。「ここにいない人を想像できる本棚」として、いろんな人の個性を取り込んで、年々本棚を増築したい。

枠が大切にしている「経済資本」「関係資本」「環境資本」の、関係資本(会社と人の関係を表す指標)と環境資本(職場環境や文化の状態を表す指標)が集まっている本棚なので、この本棚の存在が大きくなるにつれ、枠という会社も成長している証なんです。

ーただの本棚かと思いきや、この本棚は会社の中枢のような存在なんですね……。白井さん、ありがとうございました!

閲覧・持ち込み・メモの貼り付け大歓迎! コニュニケーションツールとしての「本棚」

仲間内で交わされている日常会話のメモや、変化する環境の記録、社内外の人間関係や文化の詰め合わせである枠の本棚。閲覧のみならず、社外の方でも本の持ち込みやメモの貼り付けOKなので、枠に訪れた際はぜひ本棚に触れてみてくださいね。

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